中小企業の若手人材育成のポイントを解説!事例紹介「株式会社SCREEN」

少子高齢化や働き方の多様化が進む中、中小企業においても「人材の確保と育成」が喫緊の課題となっています。
特に若手人材の定着・成長は、企業の将来を左右する重要なテーマです。
大企業に比べて教育体制やキャリアパスの整備が遅れがちな中小企業では、「どのように若手を育成し、やる気を引き出すか」が問われています。

若手社員の育成には、単なる技術指導だけではなく、本人のキャリア意識を高める取り組みや、組織全体で支える風土づくりが欠かせません。
そこで注目されるのが、愛知県安城市に本社を構える「株式会社SCREEN」の取り組みです。
同社は、若手育成を会社の成長戦略と位置づけ、地道かつ革新的な施策を打ち出しています。
今回はその事例を通して、具体的な中小企業の人材育成のポイントを解説していきます。


入社後に行う2つの取り組み「価値観ワークシート」と「キャリアの未来地図」

株式会社SCREEN(2019年設立)は、ITシステム開発やインフラ構築に加え、キャリアコンサルや動画制作などを展開する企業です。
同社はIT分野の受託業務が中心で、成果を求められるのは必須ではありますが、一人ひとりが自分のやりたい仕事に主体的にチャレンジし、その成果としてお客様に喜んでもらったり、目標を達成できたりするプロセスを重視しています。

さらに、キャリア形成支援にも工夫があります。入社後はまず、雇用形態にかかわらずキャリアビジョンを描く支援を行っています。
その中心となるのが「価値観ワークシート」と「キャリアの未来地図」という2つの方法。将来の展望と、会社が用意しているキャリアパスの考え方も組み合わせて、自分自身の方向性を定めるのです。
この取り組みによって、「自分は何に興味があって、どんな働き方を理想とするのか」を深く理解でき、その分野から学びを始める意欲が高まる効果があると言います。


外部認証で取り組みを可視化「成長環境提供企業認定証2025」

SCREENの特徴的な取り組みのひとつが、認証取得やメディア発信です。
2024年には、市場調査・分析を行う一般社団法人企業価値調査機構より、SMB領域(※Small to Medium Business従業員数~500名企業群総称)にて「2024年度SMB Excellent 企業賞 システム開発部門」を受賞しました。
同賞は、現代ビジネス、PRESIDENT ONLINE、東洋経済オンライン、NewsPicksなどその他15件のWEBメディアにも掲載され、メディア内で一部同社が紹介されるなど反響を呼びました。

2025年には、労働条件や評価等の”人材が成長できる環境がある”という観点で市場調査・分析、企業動向分析を行う一般社団法人企業価値調査機構が運営する「成長環境提供企業認証2025」に認定されました。

さらに、SCREEN社長が紹介されている書籍「SMB経験思考 ~2025年度注目のSMB経営者25名の経験知が切り拓くニッポンの未来~」(SMB企業調査実行委員会・編) が、2025年4月1日より販売開始されました。
同社を含む、25社の注目すべきSMB(中小企業)の経営者たちの貴重な経験と思考が凝縮されています。SCREENの章では、設立の背景と、他にはない独自の考え方、試行錯誤しながら事業を立ち上げてきた道のりなどが語られています。

これらの取り組みによって、企業としての信頼性や社会的評価が向上し、若者が安心して働ける企業としてのブランドイメージも確立されつつあります。


若手の「やりがい」を支える裁量権

人材育成において重要なポイントは、「働きがい」をいかに醸成するかという点です。SCREENでは、経験や雇用形態に関係なく、挑戦する姿勢を後押しする風土が根づいています。
具体的には、パート社員を含め全員に企画提案への参加を促し、「責任を持って、自分で決め、自分で動く」体験を通して、成長実感を得られる環境を整えています。

また、リモート勤務も効果的に導入しており、毎日の始業前時にはオンラインでつながり、その日の作業内容を説明したり、相談ごとを確認したりしてお互いの顔が見えるコミュニケーションの場を設けています。
業務における決定権はもちろん、働く場所や時間もなるべく本人に委ねるのが理想に近いという経営方針が具現化されているのです。

プレスリリース:SCREEN/弊社社長が紹介されている書籍「SMB経験思考」が発売!

https://pr-free.jp/2025/115116/


中小企業が学ぶべき人材育成のポイント

SCREENの事例から見えてくる中小企業の若手人材育成のポイントは以下の通りです。

  1. 採用段階から育成を意識したアプローチ
    アルバイトやインターンなどで早期から若者との接点をつくり、ミスマッチを防ぐ。

  2. 多面的なコミュニケーションの整備
    現場での実務指導に加え、オンラインミーティングや面談など、若手社員との接点を増やす。

  3. 外部評価の活用
    SMB経営や若手育成領域の認証、メディアを利用することで、取り組みの質を高め、採用活動にも有利に働かせる。

  4. キャリア支援の仕組みづくり
    若手の声を拾い、挑戦を後押しする体制を整えることで、長期的な定着と成長を支援する。

中小企業においては人材確保が重要な経営課題です。正社員とパート、業務委託のメンバーが一体となって事業運営に参加することが、組織としての信頼や活力につながり、ひいては企業の競争力強化に直結していくのです。
SCREENのような事例を参考に、各企業が自社に合った人材育成の形を模索することが、これからの中小企業経営において不可欠となるでしょう。

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