ハートをつなぐ錫の物語
~株式会社能作~
第1話:「伝統の重み」
富山県高岡市で、100年の歴史を持つ錫の製造工場を営む能作。その長女である能作 千春(のうさく ちはる)の手には、実家の工場で作られた花の形のトレーがあった。同僚が偶然見つけて褒めてくれたものだ。
能作:「この商品の良さを、どれだけ多くの人に知ってもらえるか。それが私の使命だ。」
周りの人が、「能作の商品を買いたい」と言ってくれるようになり、彼女は、自社の商品を仲介する機会を得る。お客様からの反応は上々で、彼女は自信を深めた。
そして能作は、5代目社長になる決意をする。
第2話:「新たな挑戦」
時が経ち、能作は全国で製品を販売するようになったが、一番売り上げが大きいのは富山だった。
さらに、県外に行く時に贈答などで買ってくれている人がたくさんいて、何も言わなくても能作を宣伝PRしてくれていた。
能作:「売上を追求するのではなく、価値を提供しよう。私たちの製品が人々の生活を豊かにすることが大切だ。」
その方針のもと、彼女は社員たちに自由に働く環境を提供し、人数が増えた社員たちを「つなぐ」役割に奔走した。社員たちもその姿勢に応え、新たなブランドも誕生したのだった。
第3話:「共創の力」
会社は工場見学を積極的に受け入れ、地域の障害者スポーツチームや子ども食堂とコラボレーションするようになった。コロナ禍で見学者の受け入れが難しくなったときには、チョコレートキットと、鋳物の勉強ができる能作オリジナルノートをセットにして、保育園や小学校に配った。
小学生の女の子:「鋳物っておもしろい!将来は鋳物をつくる仕事につきたいな」
能作は、子供たちの笑顔を見て自分の仕事の意義を再確認する。共創を通じて、地域とのつながりが深まっていくのを実感した。
第4話:「心をつなぐ製品」
能作の製品は、ただのテーブルウェアではなく、人々の思いをつなぐ架け橋となった。伝統産業として鋳物を手がけてきた先代社長・克治の思いが千春に受け継がれていく。
克治:「私たちの仕事は、ただ鋳物を作るだけではない。人と人をつなげる、心の温もりを届けることなんだ。」
千春:「根っこには地元、高岡の街があります。やっぱり地域が大事なんですよ。」
その思いは、社員たちにも浸透し、能作は全国的に有名になっても高岡の地で発展を続けるのだった。
次回予告:「未来への約束」
能作は、持続可能な開発目標(SDGs)にも積極的に取り組むことを決めた。地域環境を守り、次世代に受け継がれる製品作りを進める。
能作:「私たちの作るものが、未来のために何を残せるのか。それを考えることが重要だ。」
能作の錫製品は環境に優しい製造方法がとられており、製造設備も持続可能性を追求している。100年後に残せる産業を目指して、能作の挑戦は続くーー。
企業理念
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企業のビジョン
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Info基本情報
社名 | 株式会社能作 |
業種 | 錫100%製テーブルウェア、インテリア用品、仏具、茶道具、花器、その他鋳物全般の製造・販売 錫ジュエリーの製造・販売 産業観光事業 錫婚式事業 |
創業年月日 | 大正5年 (1916年) |
代表者氏名 | 能作 千春 |
本社所在地 | 富山県高岡市オフィスパーク8-1 |
資本金 | 3,000万円 |
社員数 | 255名(2024年11月1日現在、連結) |
会社HP | https://www.nousaku.co.jp/ |
Info代表者プロフィール/自己紹介
当社は、最高の製品やサービスをお客様にお届けすることはもちろん、永年にわたり受け継がれてきた高岡銅器の伝統や職人技術、その背景にある想いを伝える取り組みにも情熱を注いでいます。
2017年に移転した本社工場では、産業観光事業に取り組み、国内外から多くのお客様にご来場いただいております。私たちは、製品やサービスを通じてご縁を頂いた一人ひとりのお客様との出会いや繋がりを大切にしています。
創業してから100年余、技術を磨き、時代を捉え成長を続けてきました。受け継がれてきた歴史や職人の培ってきた技術は、私たちの宝です。私たちはその宝を100年先、200年先に残していくため、ものづくり・ことづくりを探求し、その魅力を伝え続けます。
私たちは、人と地域に支えられ、今があります。
これからもさまざまな事業を通じ、お客様、協力会社様、そして地域の皆様の幸せと豊かさを提供してまいりたいと存じます。
「人と、地域と、能作」をスローガンに、これからも社員一同精進してまいります。
今後とも皆様のご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
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